JCI日本青年会議所医療部会

部会長所信


【はじめに】

 我々、青年会議所はいつの時代も変化を受け入れ、目の前にある課題に対し真正面から向き合い、イベーションを起こし、意識変革、パラダイムシフトを起こしながら今日まで歩みを進めてまいりました。新型コロナウイルス感染症の影響は青年会議所の在り方まで影響を与え、どのように社会課題に対し運動をしていくか今日まで考えさせられました。一度は落ち着いたように見えた新型コロナウイルスですが、年明けより再度感染拡大をし、我々の運動は現地とWebのハイブリッドなど感染対策を考えた集まりが再度必然となり、現在も靄がかかったかのように先行きがみえません。常に最適な方法を時代と共に考え、適応しているからこそ、我々青年会議所は存続をすることができています。さて、日本青年会議所医療部会は1964年5月4日に創立し、先達が紡いできた歴史は本年59年目を迎えます。単年度制という青年会議所においてのルールの良し悪しはありますが、伝統や歴史の引き継ぎをより完全な形ですることが難しい点は非常に大きい課題と考えます。設立趣意書から紐解ける方向性から現代にいたるまで綿々と受け継がれてきたこのバトンをどうつないでいくか。また、そのバトンの意味や意義を共有できるようにし、未来につないでまいります。2021年度は年の後半まで緊急事態宣言になり、年末に向けようやく回復の兆しが見えてまいりました。しかしながら、新年になり加速度を増し、感染者が増えました。2021年度はWebに適応した素晴らしい事業転換を行い、諦めることなく事業を行い、素晴らしい運動を行っておりました。2022年度においては、対面が許される機会があるならばできうる限り例会やオリエンテーションを実地開催で行ってまいりたいと考えています。また、諸会議の中でも Web で問題ない会議もあります。意思決定が必要な会議は、ロバート議事法に則って行い、アイディアが必要な会議はブレストにて行う。このようにスローガンにあるように桜梅桃李といえるメンバーと、共に考え、共に選択をし、共に運動する。そのような組織運営を行い、積極的な事業構築をしていきたいと考えています。


【部会員拡大について】

 全国の青年会議所おいて確実に目の前にある課題は会員の減少です。684LOM ある青年会議所のうち 400LOM が 50 人未満の LOM となっております。私の原体験としてトップが拡大に力を入れても、拡大はうまくいきません。皆でアンテナを張り、例会やツールなどで魅力を伝えなければならないのです。つまり意気込みもそうですが、何よりも魅力をどう伝えるかを考え、行動し、そこに気概が必要になります。拡大がうまくいかなければ、どのように伝統があろうと、消滅の可能性が出てきてしまいます。拡大がうまくいけば、大きなうねりを作ることができ、対外からの見え方も変わります。少人数が上げる声は、あまり影響がありません。しかし、大人数が集まれば大きなムーブメントを起こします。全国の青年会議所にて医療部会に参加できる方々を探し、招待をしていきたいと考えています。また、全国の各地区の要所にて諸会議を行い会員拡大に努めます。


【会員の教育について】

 拡大運動との両輪になるものが教育の事業です。会員は増やして終わりでなく、増やした後に何をするかが非常に大切です。医療部会に入り学びを常に提供し、部会員益を高める事業を常に行います。また、あまり知る機会が少ない医療部会の歴史について皆で学び、過去を知り、未来の医療部会に生かしてまいりたいと考えています。教育事業はあらゆる分野を高頻度で行い、学び多き一年にしてまいります。また、ハイブリットもしくはWebで配信し、アーカイブとして残し、医療部会の映像データベースに残していきます。そうすることで参加する意欲が醸成され、次は受ける側でなく行う側に立ち、実行部隊を育てていきたいと考えています。未来の担い手を多く作っていくことに注力をしてまいります。


【渉外交流について】

 私が入会してから医療部会は青年会議所の中でも特に JC バッジを有効に使っている様に感じています。1LOM のメンバーとはいえ、医師会会長、歯科医師会会長、薬剤師会会長の先生方とお会いする機会を創ることは容易ではありません。医療に特化した医療部会であるからこそ、成しえたことです。この先達が築いた文化を絶やすことなく、さらに発展させていきたいと思います。また、衆議院、参議院の先生方へのご挨拶はもちろん、より深い交流をもっていけるよう事業構築をしていきます。このような文化を作っていくことで、医療部会への参加意欲、参加者益を高めることができます。未来のためにもより強いつながりを作ってまいります。


【国内外のミッションについて】

 カンボジアミッションは2022年度に19年目を迎えることとなりました。ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、形をかえておこなってまいりました。先輩達からの想いがこの事業に詰まっており、国を跨いだ友好関係は我々に残された財産です。2022年度は国を超え、現地に行けるか未だ不透明な状況ではありますが、チャットモック青年会議所とのかけがえのない友好性を継承していくことに専念し、特に同じ空間で話をする機会を考えつつ、その時にできる最善の交流を図ってまいります。また、カンボジアミッションの歴史を紐解くことで、なかなか現地へ行く機会が無かったメンバーも理解を深め習熟度が増すように先輩諸氏から講演をいただきたいと考えています。また、国内の支援においては献血骨髄ドナーの推進を図っていきたいと考えています。


【部会ブランディング】

 医療部会のみならず、部会という業別部会は認知度が低く、どんな活動をしているのかを部会に入っていないメンバーが知るにはホームページしかありません。私たちの医療部会は医療にかかわるメンバーからするととても素晴らしい運動をしています。様々な講師を呼び、様々な見識を図っていこうと考える2022年度は多くのコミュニケーションツールを使って青年会議所内部に発信していけるよう挑戦して参ります。ひいては、この情報から会員の拡大につながると考え、強い組織を作っていくうえでも必要不可欠になると考えています。青年会議所は広告宣伝が非常にうまくいかないことも事実です。プレスリリース等も積極的に行っていく部署を設立していきます。


【60周年にむけて】

 2023年、我々、医療部会が60年の節目の年を迎えます。先輩諸氏から綿々と受け継がれ、深い歴史と志の織り成す伝統が作り出す医療部会を、多くの方々と一堂に会し、お祝いする機会です。医療部会の OBOG から見ると、現在の医療部会がどのようになったか、関係団体から見たらどんな組織かを見ていただく機会です。誇らしく、荘厳に式典が行えるよう、準備委員会を立ち上げ、着実に2023年度にバトンを渡していきます。


【おわりに】

 私は医療部会に入会し、2022年度で8年目を迎えます。2014年に参加したカンボジアミッションを忘れたことがありません。強い衝撃からか鮮明に覚えており、今でも先輩方が汗をかいて現地の子供たちの診療をしている姿を思えています。医療とはこういうものだという印象を強く感じました。医療は人類の最高の財産だと私が感じている所以だと考えます。また、多くの役を与えてくださり、三師会訪問など、JC バッジを持っているだけでこんな人たちとも面談ができるのかと驚いたことも覚えています。政治家の方々との交流も深く、普段お会いすることのない方々ともお会いしてきました。日本や地区、ブロックと出向して参りましたが、そこでは味わえないものを医療部会に居ると感じることができます。かけがえのない仲間とも出会うことができるのであります。医療部会で与えていただいたことを恩返しするべく、私は第54代部会長をお受けさせていただきました。医療部会の未来を皆で切り開いていきましょう。


日本青年会議所医療部会部会長

2022年度 日本青年会議所医療部会
第59代 部会長 渥美 秀樹